2009年 タイ プーケット島

プーケット島の自然豊かな地域ですんでいたときのことです。
東南アジアではトッケイヤモリという地元の人も恐れる(一度噛みつかれたら死ぬまで離れない)大型の爬虫類が生息しています。
ただトッケイヤモリは大抵は夜から行動し始めますし、民家の近くに来ても外壁に張り付いているだけなので、直接対面することはありません。
ある日のことです。
用事を終えて夜11時頃に帰宅し、玄関のドアを開けるとその拍子に上から何かかたまりのようなものがボトっと落ちて来ました。
よくバラエティ番組のお決まりのコントにあるように、教師役の芸人さんがガラガラと教室の扉を開けた瞬間にあらかじめ扉に仕込まれていたチョークまみれの黒板消しが先生の頭にヒットして粉まみれになる、まさにあの感じです。

電気をつけて確認しましたが、頭には何もついておらず、ドア付近に戻っても何もなく、いたずらするような隣人も思い当たらないので、気にはなりましたがそのままシャワーを浴びて寝る準備をしました。

そのことをすっかり忘れていつも通り階段を登って寝室のドアを開けたその瞬間です。
なんと壁にあの35センチほどのトッケイヤモリが張り付いているではありませんか!
しかもよりによって今から寝ようとしているベッドの枕元の壁に、、です。
建物の外壁に張り付いているのは何度も見ていましたが、まさか寝室の内壁にいるとは思いもよりませんでした。

不幸は重なるもので、ルームメイトは入院中で、地元の人も寝静まっているので誰にも助けを求めることはできません。

泣く泣くトッケイヤモリと一夜を過ごし、翌朝怖がる隣人に頼み込んで追い出してもらいました。