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ジャワとスマトラでは事情が違う

インドネシア

2007年 インドネシア スマトラ島

インドネシアのスマトラ島を旅行中、何度か危険な場面に遭遇しました。
ジャカルタからバスを乗り継ぎ、フェリーでスマトラ島に渡り、パレンバン、パダン、トバ湖を経由してメダンに向かうというその旅は最初からトラブルの連続でした。
バスターミナルで案内されたバスの座席が実はエアコンの水滴が絶えず落ちてくる「使用不可」の席だったり、山道で山賊に襲われたり(バスに同乗していた兵隊数人が退治)、乗車を断られた自転車タクシーの運転手が逆上してきたり、メダンで逃亡犯と警察官との銃撃戦に出くわしたりと、今となってはそれも旅の思い出の一部ですが、当時は生きた心地がしませんでした。
この体験から得た教訓をいくつか挙げるとすると、スマトラ島はジャワ島ほど治安が良くないと認識しておくこと、道案内を申し出てくる人を信用しないこと、自転車タクシーなど近距離輸送サービスを断るときに「手を振る」ジェスチャーをしないこと(追い払っていると勘違いされる)などです。
また、一概には言えませんが、現地の人たちがよく言うように、スマトラ人はジャワ人に比べると若干気性が荒いところがあるようです。
安全で快適なスマトラ旅行をしたい人には、個人旅行ではなく現地発のツアーに参加することをおすすめします。

ジャカルタの物乞い

インドネシア

2010年 インドネシア・ジャカルタ

これは私が長期休暇を利用してインドネシアの首都ジャカルタへ遊びに行ったときに実際に体験した危険な出来事です。

ジャカルタを訪れる観光客の多くは、郊外にあるスカルノ・ハッタ空港からバスかタクシーでガンビールという駅に向かい、そこから各々の宿泊先に移動するのですが、過去に何度かインドネシアを旅したことがあり、ガンビール駅からしばらく歩いたところに宿泊施設が密集している地域(ジャクサ通り)があることを知っていた私は、事前にホテルの予約をせず、現地でその日の宿を探すつもりでいました。
しかし、この油断があとで災難を引き起こすことになるとは思いもよりませんでした。

ガンビール駅からジャクサ通りへ向かう途中にはモナスというジャカルタを象徴するタワーがあり、その周辺が緑地になっています。
その緑地沿いの道を歩いていると、プラスチックのコップのようなものを持った1人の男が声をかけてきました。
インドネシアにはこのような物乞いがよくいるので、いつものように小銭を渡そうと財布を取り出したところ、突然その男がその財布をひったくろうとしてきたのです。
押し問答の末、財布の中の現金だけを差し出し、クレジットカードなどの貴重品は取られずに済んだのですが、到着初日から大きな出費をすることになってしまいました。

ここで得た教訓は、ホテルは事前に予約しておく、短い距離でも乗り物を使う、緑地周辺は十分警戒する、財布を気軽に出さない(小銭はポケットに入れておく)、できれば1人で行動しないなどです。
これからジャカルタを訪れる方は、このような点にぜひ注意していただきたいと思います。