2007年 イタリア ローマ

友人と4人で休みを合わせ、イタリアのローマに
個人旅行をしました。市内では、近距離移動は
タクシーと地下鉄を使う予定で、まずローマのターミナル駅に到着してすぐ、ホテルにチェックインすべく、
日中の地下鉄を利用しようと乗り場に向かいました。

地下鉄は日本と同じく、
けれども日本人の1.3倍ほどある体格の人々によって
構内に入ってきた電車が乗り込むとすぐに
ぎゅうぎゅうの満員電車になりました。

その際、我々も周囲の人々に合わせて
すかさず乗り込んだのですが
ほんの一瞬、わずかな数分ですが
人の波に飲まれて4人がバラバラになりました。

直後、メンバーの一人が日本語で「助けてー、スられたー」
と車内で叫びが上がり、残る3人は取り急ぎ、人ごみをかき分け車内のスペースに場所を取り、騒いでいる一人を呼び寄せて集合しました。

スられたという彼女は、ジッパーがわかりやすく
正面真横についた、いわゆる「盗られやすい」仕様のミニ
バックを持っており、その真横のジッパーは
ぱっくり開いていました。
更に、どのように慰めようかと思いつつ、残る2名に
そちらは問題ないかと聞いたところ、2名のバックの
ジッパーやボタンはしっかり閉まっていたものの、
確認すると中の財布が無い、ことも判明し、目的の駅で
無事下車はでき、盗難以上の騒ぎに巻き込まれることも
なかったものの、我々の旅へのテンションは当然、
一気に急降下することとなりました。

命あってこそではあるものの、旅先での貴重品の紛失は本人に
とって大変な衝撃をもたらすものです。当たり前のことでは
あるのですが今一度自身の備えを真に見直す
必要性を痛感した1日となりました。