ルルド(Lourdes)に巡礼。夜のミサ。
ルルドって知ってますか?日本では割とマイナーですが、カトリック教会に「奇跡認定」されている、キリスト教の聖地です。聖母マリアのお告げに従って少女ベルナデットが洞窟近くの地面を掘ると泉が湧き出たそうです。その湧き水によって病気が治る奇跡が何度も起きたとか・・・。キリスト教認定の3大奇跡はポルトガルのファティマ、メキシコのグアダルーペ、そしてフランスのルルド。なんて言い方もあります。
私の妻がミッション系の私立学校(高校まで)を出ているため、どうしても行きたいと言われて行ってきましたが、やはりそこは聖地。なにか心に迫る物を感じました。
ルルドの駅は丘の上にあります。駅は小さく、とても聖地である感じはありません。駅前のロータリーを左に坂を下っていきます。ルルドの聖域はこの坂の下にあります。坂の途中からは参道になり、土産物や飲食店が並びます。ホテルも多くここにあります。
私たちも参道のホテルに一泊しました。そのホテルもなんとも清き心を感じる作り。とてもオススメできる宿だったので、あえてリンクを載せます。
シャンブル ドット オー ベルソー ド ベルナデット(Chambres d’Hôtes au Berceau de Bernadette)
15時くらいにチェックイン。宿のエリザベスさんは本当に良い人でした。
まずは聖域散策に向かいました。こちらが聖域。
正面の聖堂の右脇に聖なる泉がわき出た洞窟があります。
聖なる湧き水から直接水を採取することは出来ません。その代わり、聖堂の脇からじゃぶじゃぶ水が蛇口から出ています。
洞窟をのぞいて、いったん聖域を後にします。泉は防弾硝子(?)みたいなカバーがしてありました。
夜はミサが行われます。まずは行進。参列者は全員ろうそくを持って聖堂の周りを練り歩きます。私たちもろうそくを街のお土産屋から購入して準備。
行進が始まりました。先頭はマリア様の像、その後に車いすのご老人たち、その又後に徒歩で信者が続きます。行進の間は皆で賛美歌を歌います。この人数での合唱ですので、壮大です。
ろうそくを持った人々は、みるみるうちに集まって、聖堂前を埋め尽くします。
私たちは生粋の信者では無いので、聖堂の横の坂からミサの様子を見守りました。賛美歌は次第に大きくなり、広場を大きく回った後、行進は聖堂の前に整列します。
司教様の言葉が続きます。その間15分くらい。最後は皆で「アーメン」。ミサが終わるとそれぞれの滞在先に帰ります。私たちも宿に帰りました。
ルルドに滞在する人は様々。私たちのような一般観光客はもちろんですが、遠方から大型バスで乗り付ける観光客、泉の力を信じて療養する人、研修に訪れる修道士もたくさんいます。アジア系は中国人か韓国人がバスで来ることが多かったです。日本人はほとんどいませんでした。
次の日は朝から聖地巡り。
聖堂の裏には山があり、そこはキリストの誕生から復活までを博物館的に(アトラクション的に)教えてくれるミニ巡礼路になっています。こちらは最近出来たばかりのようですが、オブジェによる解説はなかなか見応えがあります。しかも山登り。運動不足の解消にも・・
続いて、聖域を見渡せる高台の要塞に行きました。ピレネー山脈の眺めがすばらしかった。もちろん聖域も。要塞内部の博物館も伝統の衣装なんかが展示されていて、そこそこおもしろかったです。
ルルド。非常にコンパクトにまとまっている街なので、ぜひ、全部まわってみて下さい。急げば半日くらいで回れてしまいます。
これにてルルド巡礼は終了。ルルド滞在中だけはお酒を控えました。なんとなく。
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