イギリス保存鉄道 イースト・ランカシャー鉄道(East Lancashire Railway)
炭鉱や鉱山が立地し、旅客・貨物の両方で繁栄した鉄道でしたが、
時代の流れには逆らえず、1980年に貨物輸送を廃止しました。(旅客はそれ以前に廃止)
今ではなかなか大規模な保存鉄道として存続しています。
比較的交通の便が良いのがこちらの保存鉄道の良いところ。
マンチェスターの中心街から伸びるメトロリンクで終点のBuryまで乗れば、
イーストランカシャー鉄道の始発バリーボルトンストリート駅(Bury Bokton St)までは徒歩10分程度。
メトロリンクでBury駅まで着いたら、目の前に大きなショッピングセンターが見えます。
そして、そのショッピングセンターに沿った道(緩やかな上り坂)の先に教会があります。
その教会の前の十字路(広場)を左に曲がって100m程行けば、
保存鉄道のバリーボルトンストリート駅です。
バリーボルトンストリート駅は改札口から入って階段を降りてホームに向かいます。
他の多くの保存鉄道は駅の意匠の色が緑と白(アイボリー)を基調にしている物が多いのですが、
地方柄でしょうか。こちらは濃い赤が基調になっていて、
他の鉄道と違うのが楽しいです。
保存状態は非常に良く、情熱とこだわりを感じます。
この日はあいにくの小雨だったのが残念。
ほぼ客が乗らない途中駅があります。
たまーに地元のご老人が利用されるとか。
この鉄道の魅力は車両自体もそうですが、周辺の設備が完璧に整っているあたりにあります。
駅や待合室もそうですし、信号・跨線橋・手動式の踏切まで。
非常に良い状態で保存されています。
BarCarを連結しています。スナックやビールが売っていました。
途中駅では名車も保管中。
沿線はのどかな風景が続きます。
天気が良ければ最高だっただろうな。
終着駅のローテンストール(Rawtenstall)に到着。
時計台がかわいらしい駅です。
ローテンストール駅で機回し中。帰りは後ろ向きに引っ張っていきます。
地元の小学生かな?たぶん社会科見学です。
こうして自国文化のルーツに触れるんですね。
先述の通り、交通のアクセスが良いのと、
通年やっているのがこの保存鉄道の魅力です。
多くの保存鉄道はピーク時以外に休むことが多いのですが、こちらは土日であれば通年です。
バリーボルトンストリート駅駅の改札から、道を挟んで向かいには、
バリー交通博物館があります。
保存鉄道鉄道に乗れば、こちらの博物館の入場料は無料ですので、
ぜひこちらも覗いていってください。
→バリー交通博物館