2003年 オーストラリア キャンベラ
日本と同じように道路を歩いていただけなのですが、ひき逃げをされた挙句私が悪者のように扱われてしまいました。
オーストラリアのキャンベラで新年を迎えるために現地で買い物を済ませようとしていたときに、交通量の多い通りを歩いていました。
車道は渋滞が激しくても車の流れは緩やかでしたので、横断歩道を見つけたらすぐに反対側の歩道に渡れると考えていたのです。
その瞬間は早くやってきたので、私は車が低速で行き交う横断歩道を渡り始めました。
歩行者である私を見つけたのであれば車は停止するだろうと思っていましたが、現地がオーストラリアであることをすっかり忘れていました。
日本とは違い、歩行者優先ではないオーストラリアでは、私の方が安全に細心の注意を払うことが義務らしいのです。
その慣習を、私は、ひき逃げされた事件でようやく思い出すことができました。
怪我は軽かったのですが、念の為病院で診てもらうことになりました。
事情を先生に話してみると、なんと「明らかに私が悪い」ということを伝えられたのです。
結局は泣き寝入りで犯人の特定はできず、日本は歩行者が守られている社会であることを再確認させてくれる事件でした。
次は車に気をつけながら横断したいところです。