フランス・アヴィニヨン

両親と南仏アヴィニヨンへ古い友人を訪ねて旅行した時のこと。
そこまでの旅路でスーツケースが盗難に遭わないよう親子3人目を光らせて緊張して鉄道に乗っていたことから、アヴィニヨン駅についてホームで20年ぶりに友人に再会すると、懐かしさと安堵感から一気に緊張がほどけて、ともに再会を喜び合いました。あまりにも久しぶりの再会だったため、積もる話も山々で、友人も、駅の前に車を停めてるからとにかく行きましょう!ということで、さっそくホームからみんなでエレベーターへ。一人1つ大きなスーツケースを抱えて小さなエレベーターにぎゅうぎゅうに乗り込んだ私たちは、長旅からとにかく到着した安堵感に包まれていて、まさかあんなことが起ころうとは夢にも思っていませんでした。。。車で友人宅について、さっそくお土産を渡そうと父がウエストポーチからスーツケースの鍵を出そうとすると、なんとウエストポーチのチャックが半開きになっている…。「え?」という表情で中を探ると、スーツケースの鍵を入れた財布ごと、スられていたのです。。。列車を降りるときは確実に財布はあったとのことで、どう考えてもあのエレベーターの中でスられたのです。密着したぎゅうぎゅう詰めの狭い空間で、まさかお腹の前につけているウエストポーチから盗むなんてなんという大胆。。そして、体に身につけているから大丈夫というこちらの盲点をついた犯行に一同呆然としました。。。あろうことか父はクレジットカードだけでなく日本の身分証や銀行のカードなど、海外で使うことのないすべての重要なカード類をすべてその財布に入れて持ってきていたので、フランスから国際電話で全てを差し止める手配や、フランス警察への届けなど、途方も無い予定外の処理に追われて大変な旅行となりました。。もちろん現金も。中高年のウエストポーチ信仰には要注意です。。