アイルランド

2005年 アイルランド ダブリン

ダブリンの大学に、正規留学生として留学していた2年間の体験です。
外国の大学、特に都市部の場合、日本とは違ってまとまったキャンパスがなく、学部ごとに建物が市内のいたるところに点在しているケースはよくあります。
私の所属する学部は運が悪いことに、ダブリン北部の非常に治安の悪い区画にありました。
外国人不法滞在者・低所得者のスラムや、娼館があるような所で、まっとうな家庭で育った土地の人ならまず足を踏み入れないような場所です。
そのことを後から聞いて震え上がりました。
私の下宿は治安の大変良い郊外にあったのですが、登下校の際に学校周辺で、かなり嫌な思いをしたことがあります。
酩酊した(あるいはドラッグを吸っていたのか)若い女性に、いきなり噛みつかれるような勢いで「吠えられた」こと、年端のいかない薄汚れた子どもに頭をはたかれるなど(私は小柄です)、アジア人の外見を見て私に嫌がらせを働く人々はたくさんいました。
一番息をのんだのは、一緒に歩いていた知人男性(欧州人です)が、若い女の子にいきなり殴りつけられた時でした。
まっ昼間でしたが、彼女らもまた酩酊状態だったようです。
すぐに二人でその場を走り去りました。
こういった事件のあとはすぐにガルダ(警察)に報告し、相談していました。
監視カメラがある…と言っても彼らの姿を学校周辺で見かけることは滅多になく、自分の身を守るには近づかないにこしたことはないのだと痛感しました。