オーストラリア

2010年 オーストラリア・ケアンズ

オーストラリアのワーキングホリデーでケアンズに滞在していた時の出来事です。
ケアンズは、観光地でありながら田舎ののんびりした雰囲気を残している街であり、親日家の人も多いことで有名なのでほとんどの方が危険を感じることなく生活が出来ていると思います。
私も、日本と変わらず安全に生活できるケアンズに不安を感じることなく生活をしていました。非常に慎重派の私は、夜中の一人歩きをしないなど、気を付けていた方だと思います。
シェアハウスで生活していたのですが、その日はみんな仕事で留守で、家にいたのは私一人でした。
雨の日で、日中でも薄暗い天気でした。
表と裏にドアがあるのですが、裏の勝手口の方から何やらがさごそと音が聞こえてくるのです。
最初は気のせいかなと思っていたのですが、音が次第に大きくなり、怖くなった私は、その勝手口の外側を見ることが出来る窓の所へ行き、何が起こっているかと除いてみると、20代~30代の体格の良い男性が、一生懸命バールのようなものでドアを壊して開けようとしていました。
このまま作業を続けられたら、絶対に入られてしまうと思った私は、中に人がいるということをその男性にわからせるために、大きな声で話始めました。
その声を聞いた途端、ガタガタというドアを壊すような音はなくなり、その後確認してみると、その男性はいなくなっていました。
もし、私が声を出さなかったら居直り強盗になり、私の身に何かあったかもしれないと思うとぞっとせずにはいられませんでした。