フィリピン

これは、フィリピンのマニラ空港で起こったことです。
空港のロビーで休憩していて、お手洗いに行きました。すると、幾人かの男性が立っていました。用を足した後に、手を拭くための紙をとってくれたり、水道の蛇口を回してくれたりと、始めはかなり親切な方だと思っていました。
ところがお手洗いを出る時にチップを要求されました。
私は海外旅行は初めてでチップ制制度のことは何も知りませんでした。
当然のことながら、いくら渡したら良いのかも分かりませんでした。チップを要求したきた男性の手を見ると日本円の千円札を持っていました。まさかお手洗いのチップで千円も払う必要はないと思ったので、現地通貨の100円ぐらいにあたる小銭を渡そうとしました。
すると、その男性は私の財布に手を入れて千円札を抜き取ったのです。その時は突然のことで焦ってしまって思考力がなくなっていました。チップはやはり千円払う必要が払うものだと思ってしまい、その場を立ち去りました。
一緒にいた友人たちにこの話をすると、まずはフィリピンでは日本通貨は価値があるものだということ、フィリピン人に日本通貨を見せてはいけないということ教わりました。
また、チップの相場はその人次第で決まるので、要求金額に納得できないのであれば、断ることができることも言われました。