ヨーク国立鉄道博物館(National Railway Museum “NRM” York)

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ヨークの国立鉄道博物館(NRM)に行ってきました。鉄道発祥の国の鉄道博物館。まさに鉄道ファンの聖地です。ヨークという街自体が、ローマ時代の外壁があったりする歴史ある有名な観光スポットで、多くの人が観光に訪れていました。ヨークの街の観光スポットは駅の東側にあるのですが、鉄道博物館だけは街の西側にあります。駅構内に看板がありますので、NRMへの行き方はヨーク駅に着けばすぐわかります

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到着しました。さっぱりとした正面玄関です。入場は無料。ただ、フリーエントランスではなく、受付がありまして、そちらで説明を受けてからの入場です。寄付するかパンフレットを買うか促されます。優しいおばちゃんが出迎えてくれました。かっこいいパンフレットをが置いてありました。入場料代わりと思い購入。あまり中身の濃いパンフレットではありませんでしたが、表紙は、マラード号と0系でした。

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こちらがパンフレット。よく見ると、後ろからひょっこり顔を出す0系がコミカルですね。

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正面玄関前には、SL列車を模した、観光用バス?トラム?なんと言えばいいのかわかりません・・・ヨークの街の中心地まで行けるようです。有料ですが便利ですね。

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入場するといきなりグッズ売り場です。そのグッズ売り場から見て、右側に「Great Hall」。左側に「Station Hall」。とありまして「Great Hall」のほうは大きなホールに、ターンテーブルを中心として車両が所狭しと並べられています。「Station Hall」のほうは、名前そのままに、旧ヨーク駅を使った展示で、整然と車両が並べられています。有名な車両は「Great Hall」に集められています。いきなり大興奮したい方は「Great Hall」から。楽しみはあとに取っておきたいという方は「Station Hall」から見に行くことをオススメします。

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実際は、勝手がわからず「Station Hall」から見学したのですが、こちらでは「Great Hall」から紹介します。階段を下って登って、遊園地があって、その先がホールです。

「Great Hall」

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入場するといきなりマラード号が!!あまりの興奮に、写真がピンボケです。かっこいい!!蒸気機関車史上最速記録保持車。4468号機「マラード号(MALLARD)」です。SLで200km/h以上で走行。間違いなく今後もこの記録は塗り変わらないでしょう。そして、何より、そのフォルムが美しいです。流線型、高級感のある少し濃いめのブルー、異様にに大きい動輪。そのカバーも流線型。

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やはりこのマラード号。かなりの人気者でした。蒸気機関車大国の象徴のような存在です。惚れ惚れします。かっこよさと共に、愛嬌もありますよね。新幹線のような美しさと、EF55ムーミンのようなかわいらしさがあります。計器類もピカピカにされていました。

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イギリスでも意外に人気者。0系新幹線です。マラード号のすぐ横で展示されています。

0系。中に入れます。休憩室となっております。意外なほど、内装も含めて、現役当時のまま保存されています。

日本でも、現役当時の姿のまま保存している所は数少ないですよね。

懐かしさがこみ上げてきました。

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号車表や、たばこの禁止マークもそのまま。先頭車で4号車って、実在したのでしょうか。車内は、前方の座席を撤去して、日本の紹介VTRが放映されています。

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売り込みのためでしょうか、日本の新幹線技術がPRされています。Nゲージを発見しました。鉄道模型店員歴5年の鑑識眼からして、全部TOMIX製でした。300系連結部分が黄色く変色しているのが決め手です。JR東海って、英語にすると「JR-CENTRAL」になるんですね。「JR中日本」というかんじでしょうか。

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ほとんど全ての車両が、ちゃんとレールの上に乗っています。しかも、辿っていくと、外に出られるようになっています。入線用か、それとも復活走行用か・・

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最近登場し、今売り出し中の「Duchess of Hamiltonダッチスオブハミルトン」です。まさに流線型。ミサイルみたいになってます。そして、でかい!また、色が良いですね。高級感あふれる色です。サロンエクスプレス東京色?ゴールドのラインもセンスが光ります。

しばらく写真でお楽しみください。

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「Station Hall」

 

続いて、「Station Hall」の方に行ってみます。

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貨車が充実しています。イギリスの貨車は、きかんしゃトーマスのいじわるなイメージとは違い、どれもけっこうかわいいです。コミカルとでも言いましょうか。GrahamFarishからたくさんのNゲージイギリス貨車がリリースされています。

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車輪、レールまで見えるのも良いですが、ホームに停車している姿が見られるというのも良いですね。活躍当時の姿を思い起こさせます。駅の小物類にいたるまで、再現されております。一部はレストランになってます。

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「Station Hall」の目玉。お召し列車です。ロイヤルトレインとでも言うのでしょうか。チャールズ皇太子の子供の頃の写真がありました。

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基本的に入園無料ですので、協賛企業が必要です。たくさんの企業がサポートしています。中でも大口のサポートをしている企業は、博物館の一角にプレートを貼ってもらえます。水色のプレートは各電鉄会社。紫色のプレートが、おそらく模型メーカーです。やはり、イギリスの2大メーカー、バックマンとホーンビーはプレートがありました。

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「Great Hall」の奥に、たくさんの鉄道部品・グッズが集められていました。駅名表や、模型、ポイントの切り替えレバーまで、ありとあらゆるものが所蔵されています。

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こんな変わり種もヨークと交通博物館と梅小路の姉妹提携したときの旗です。

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イギリス人のプライド、フライングスコッツマン。ClassA4−4472の復活プロジェクトが進んでいました。2005年から改修作業に入っています。こちらは寄付を呼びかけるポスター。右の紙封筒に、お金を入れるか、カードの口座を記入するかして、寄付をするようです。ボイラーまであと、〜£、煙突まであと〜£など、具体的にいくら必要か書かれていました。素敵なプロジェクトですね。

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改修作業も見せてくれます。こんなにバラバラしてしまうんですね。キングズクロス10時発、エディンバラ行きは、イギリス人のプライドです。紆余曲折あって、アメリカで、スクラップ直前になっていたものをイギリス人が買い戻しました。きかんしゃトーマスに登場するゴードンは、こいつの兄弟らしいです。

平日でしたが、お客さんは一杯!!グッズ売り場もレジに列ができていました。蒸気機関車がリアルタイムのおじいちゃんから、そのひ孫世代まで。全ての世代が楽しめる博物館って、あまりないですよね。イギリス人の鉄道、特に蒸気機関車への情熱をビシビシと感じました。また、0系がけっこう人気だったのが印象的です。鉄道ファンなら訪れる価値は絶対にあります。フライングスコッツマンが動態に戻る頃に、また訪れてみたいなと思いました。

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おまけ
ヨーク駅にPubがあります。(博物館と反対側のエントランスあたり)
そちらのPubではマラードというエールビールが売っています。とてもおいしいです。ぜひご笑味あれ。

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Footrail管理人

全国チェーンの鉄道模型店に勤務しています。仕事と趣味を兼ねた旅行を多く敢行しています。せっかくですので自分の仕事にもつながるよう当ホームページを開設しました。旅行記を主にしながら、イギリスの保存鉄道訪問記を「鉄道模型店員の「ぐるっと海外鉄道旅行」」にまとめています。

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3件のフィードバック

  1. hiroyuki-yoshitake より:

    新幹線の0系の4号車ですが、1990年代~2000年代にJR西日本のこだまの一部が4両編成で走っていたので、多分それでしょう。
    私も1991年にここに行きましたが、当時はまだ新幹線はありませんでした。ヴィクトリア女王の御料車が印象的でしたね。

  2. Hajime Samuel Homma より:

    蒸気機 関車の正式最高速度はMallard #4468 の僚機 Sr NIGEL GRESLEY #4498″ 180Kmph1959年と理解しています。同じYoke National Museum の動態保存機で、1995年4月春の感謝祭に、保存鉄道のSevern Valley Railwayのサミットで、白いく長い息を青空に吐く撮影に成功してます。今、その頃の撮影記録と描いた絵を編集中です。昭和時代の鉄道ファンで、イギリスには3年住んでいました。

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